スペイン・ガリシア州のSantiago de Compostela サンティアゴ・デ・コンポステーラ。
聖ヤコブの遺骸があるとされ、エルサレムやバチカンと並ぶキリスト教の三大巡礼地の一つである。
フランスのピレネー山脈を越え、スペインを横断するこの道は現在でも年間約20万人程の巡礼者がいるそう。
今著はそのサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路についての料理が掲載されている。
ル・ピュイの道から始まり、25の土地ごとに計50点のルセットが紹介されている。
巡礼の道沿いには無料の宿泊所や無償の食事が用意されるなど、多くの人々が巡礼者の無事を祈ってきた。この書籍に掲載されている料理もどれもが伝統的であり、しっかりと旅人の心を胃を満たせるものになっている。
料理がフランスらしいものから少しづつスペインらしいものに変化していく様子も興味深い。
聖ヤコブを象徴するSaint-Jacques サン・ジャック、ホタテも多く書籍に登場する。
美しい風景や料理を通じてサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を身近に感じる事のできる1冊。
Édition: Martiniere
216ページ
フランス語
2015年刊行
サイズ:縦 26.5cm×横 20cm×幅 2.5cm
ISBN: 978-2-7324-6736-8