ランスから数キロ離れたヴェルという町に1975年にオープンしたL'Assiette Champenoise ラシェット・シャンプノワーズ。
オープンした当初は今のようなホテル・レストランではなく、ただのレストランだったそうだ。
1986年に現在の位置に移転し、ホテル・レストランとして再開業した。
現在オーナーシェフを務めているのがArnaud Lallement アルノー・ラルマン、1974年生まれという若さながらも非常に研ぎ澄まされたセンスを持つシェフだ。
経歴としてはストラスブルグのホテル学校を卒業した後、Roger Vergé ロジェ・ヴェルジェ、Michel Guérard ミシェル・ゲラール、Alain Chapel アラン・シャペルといった名立たるシェフに師事している。
その後、22歳の時にラシェット・シャンプノワーズに戻り父と共に働き始めるのだが、僅かその2年後に父が他界し24歳にしてラシェット・シャンプノワーズの指揮をとる立場となった。
しかしその2年後の2001年には逆境を跳ね返し、彼の率いるラシェット・シャンプノワーズは一度失っていたミシュランの一つ星を再獲得、2005年には二つ星、2013年にゴー・ミヨのCuisinier de l'annéeを獲得、そしてとうとう2014年に三ツ星を獲得した。
今作には彼のレストランと料理の魅力が余す事なく表現されている。
余計なものを削ぎ落し洗練されており、それでいて最も大切な部分の魅力は最大限に引き出した素晴らしい料理、シャンパンの泡のように煌めいた料理をぜひご覧頂きたい。
édition: La Martiniere 社
448ページ
フランス語
2016年刊行
サイズ:縦 29.5cm×横 23cm×幅 4cm
ISBN:978-2-7324-7932-3