フランス南西部、パリからTGVで約5時間の位置にある町Toulouse トゥールーズ。
薔薇色の街と称され、北フランスとはまた違った美しく熱気に溢れた町だ。
トゥールーズに行くなら必ず訪れたいと言われる人気のレストラン、MICHEL SARRAN ミシェル・サラン。
1996年に最初の星を獲得し、2003年より二ツ星を獲得している彼の料理の根源は何なのだろうか。
出身も南西地方であるSaint-Martin-d'Armagnac サン・マルタン・ダルマニャック。
キャリアはも南西地方や地中海沿いが中心となっており、三ツ星レストランLes Prés d'Eugénie レ・プレ・ドゥジェニーでMichel Guérard ミシェル・ゲラールにも師事している。
もちろん彼の経験や料理の感性は素晴らしいが、何よりゲストを楽しませたいという想いが彼の料理を形作っているのではないだろうか。
彼は自身の仕事を"喜び"を贈る事だと表現し、ゲストは客でなく友であると言っている。
またレストランも上品で洗練されていながらも、どこか友人の自宅に招かれたような心地よさがあるものになっている。
今作は彼の料理にインスピレーションを与えた場所や土地、風景や景色が美しい写真で綴られている。
掲載されているレシピは16点と少ないがその分彼がどのような想いでその料理を作ったかがよく分かる。
ITINERAIRES DE GOUTSというタイトルに相応しい、まるで旅をしているような新鮮な1冊だ。
édition: Glenat 社
392ページ
フランス語
2017年刊行
サイズ:縦 31cm×横 23.5cm×幅 4cm
ISBN:978-2-344-02426-3