女流作家であるGeorge Sand ジョルジュ・サンド。
愛の妖精や魔の沼などの作品で知られており、男装の麗人とも呼ばれた人物だ。
Casimir Dudevant カジミール・デゥヴァン男爵と結婚したが間もなく別居、その後作家のAlfred de Musset アルフレッド・ド・ミュセや、音楽家のフランツ・リスト、ショパンなどとも関係をもったそう。
その中で浮かび上がるのは彼女の男ぶりのいい性格ではないだろうか。
初期のフェミニストとしても知られ、ズボンや葉巻といった男装を纏い社交界や政治活動にも参加した。
しかし女性らしさや面倒見がのよい母親としての側面も持っており、恋人や子供、孫のための料理を準備していたそうだ。
今著はそんな彼女の料理を取り上げたもので、170年前に考えられたルセットがベースとなっている。
多くの人々を魅了した彼女の好奇心や喜びが雄弁に語りかけてくる1冊だ。
édition: Chene 社
240ページ
フランス語
2013年刊行
サイズ:縦 27.5cm×横 21.5cm×幅 2.5cm
ISBN:978-2-81230-732-4