シュールレアリスムの代表的な画家である Salvador Dalí サルバドール・ダリ。
自身を天才と称し、潜水服を来て講演会に現れたり、象に乗って凱旋門を訪れたりと奇行を繰り返した。

しかし元来ダリは内向的で臆病な性格だったそう。
ダリには兄がいたが、2歳足らずで亡くなってしまい、ダリが生まれた際に両親は兄の生まれ変わりと信じ込み同じ名前であるサルバドール・ダリと名付けた。

それが一つの衝動でありトラウマにもなっていた。そんな彼を励まし、叱咤し、プロデュースしたのが妻であるGala ガラだ。

このままダリについて書き綴れば際限がないので、書籍について解説させて頂こう。

子供の頃、将来は料理人になりたいと言っていたダリが1973年に出版した書籍がこのLes diners de Galaである。
"私はガラなしではダリになれない"とまで言い放ち、多くの作品にはガラとサルバドール・ダリと署名するほど惚れ込んでいた妻の名をつけた伝説と呼ばれるレシピブックだ。

挿入されている絵や豪華絢爛なディナーの様子、官能的なダリの言葉もぜひお読み頂きたい。

Les Dîners de Gala est un livre entièrement dédié aux plaisirs du goût... Si vous comptez parmi les adeptes de ces calculateurs de calories qui transforment le plaisir de manger en une forme de punition, fermez ce livre immédiatement ; il est trop vivant, trop violent et bien trop impertinent pour vous.» - Salvador Dalí

édition: TASCHEN 社
324ページ
フランス語
2016年刊行
サイズ:縦 31cm×横 22cm×幅 3.5cm
ISBN:978-3-8365-0883-4