かつてPaul Bocuse ポール・ボキューズ、Alain Chapel アラン・シャペル、 Troisgros トロワグロなどが料理に新たなトレンド、ヌーベル・キュイジーヌを生み出した。
その次に生まれたのがキュイジーヌ・モデルヌというスタイルで古典や伝統をベースにしながらも現代的な新たな技法を取り入れたものだ。
まさしくそのスタイルを体現しているのがPierre Gagnaire ピエール・ガニェールではないだろうか。
フランス料理の伝統を大切にしながらも、時には大胆に新たな技法を取り入れている彼。
三ツ星を一度失いながらも再度三ツ星を獲得したという異例のシェフという事でも有名だ。
分子ガストロノミーの知識などにも積極的に取り入れる彼だが、今著はそれとは正反対の、友人との食事のようにシンプルで早く作れてなおかつ美味しいという料理が掲載されている。
ロックフォールのテリーヌ、帆立のラガービール煮込み、オッソ・ブッコ、ヌガー・グラセなど簡単でありながら三ツ星シェフらしいウィットにとんだルセットとなっている。
またそれらはa la campagne 地方、Au bord de la mer 海、a la montagne 山、En ville 都市などその状況に合わせて構成されているので、その時のイメージや雰囲気に合わせて料理を選びやすい。
Pierre Gagnaire ピエール・ガニェールによる偉大で親しみやすい80点の料理をご覧頂きたい。
édition: SOLAR 社
208ページ
フランス語
2019年刊行
サイズ:縦 28cm×横 22.5cm×幅 2.5cm
ISBN: 9782263162442