今回の書籍はパリとブルターニュにOyster Club オイスター・クラブというオイスターバーを展開しているTanguy Thomassin タンギー・トマサンによるもの。
1995年生まれ、22歳という若さ且つ独学でOyster Club オイスター・クラブを設立したのも驚きだが、それ以上に注目してほしい点は持続可能な海の料理を作っているということだ。
海から得られる恵みに感謝し、何より大切にしている彼は海の保全活動を積極的に行っている。
レストランをオープンしたのも責任ある持続可能な漁業を後押しし、より多くの人に知ってもらいたいという思いからだそう。
今著そ記したのもその一環だが、その料理のクオリティの高さに驚かされる。
確かに星付きレストランのような豪華さこそないが、しっかりとしたベースやソース、様々な調理法を駆使した独創的ながらも食材の味を活かした料理は彼が魚介はもちろん、海というものをしっかりと理解しているからなのだろう。
若く情熱的な料理人の創造性が活かされた1冊をぜひご覧いただきたい。
Publisher: FIRST社
192ページ
フランス語
2020年刊行
サイズ:縦 26.5cm×横 20cm×幅 2.5cm
ISBN: 9782412063149