ロワール川流域に点在する名城の数々。
シュノンソー城、シュリー・シュル・ロワール城、アンボワーズ城、シュヴェルニー城、ヴィランドリー城など美しい古城が100以上も存在している。
その中でも最大の広さを持ち、多くの観光客が訪れるのがChâteau de Chambord シャンボール城だろう。François Ier フランソワ1世の狩猟小屋を始まりとした美しいフレンチ・ルネサンス様式の城である。
今著はこのシャンボール城から車で僅か10分、一つ星レストランを併設したオーベルジュ La Maison d'a Cote ラ・メゾン・ダ・コテのシェフであるChristophe Hay クリストフ・アイによるものだ。
出身はロワール地方のVendôme ヴァンドーム。
Blois ブロワのホテル学校を卒業した後、同じくブロワにある星付きレストランLe Rendez-vous des pêcheurs ル・ランデ・ヴ・デ・ペシュールにてÉric Reithler エリック・レスレに師事した。
その後エリック・レスレから巨匠Paul Bocuse ポール・ボキューズを紹介してもらい、彼の元で腕を振るった。Paul Bocuse ポール・ボキューズも彼の腕を見込み、アメリカでプロデュースしていたレストランでシェフのポジションを任せている。
フランスに戻り、パリのホテルなどでシェフを務めた後に地元であるロワールに戻ってきた。
シャンボールで狩ったジビエ、ロワールのワイン、ヴィヌイユのアスパラガス、森で採れるキノコ、ジェリーヌ・ド・トゥーレーヌなど地元の素材にこだわり、美しく洗練されていながらもどこか人間味のある料理。
ぜひ今著を通じてロワールという美しい大地とクリストフ・アイによる食の魅力を感じて頂きたい。
Édition: Flammarion社
176ページ
フランス語
2018年
サイズ:縦 24.5cm×横 19.5cm×幅 2cm
ISBN: 978-2081457997