スペインの西部に位置し、ポルトガルの国境に面するカセレス県。
県都であるCáceres カセレスは紀元前25年にローマ人によって建設されたもので、美しいその町並みはカセレスの旧市街として世界遺産にも登録されている。
中世の様子を残すこの町にあるホテル・レストランatrio アトリオはRelais & Châteaux ルレ・エ・シャトーに加盟しており、レストランもミシュラン2ツ星の評価を受けている。
古代地中海の伝統的な建築でデザインであり、住居の中庭の事やイベリア半島では家庭の中心を指すアトリウムを意味するatrio アトリオ。
ホストとゲストの親密な時間や素晴らしい経験を形にしたいという思いでこの店名をつけたそう。
シェフであるToño Pérez トニョ・ペレスはカセレス生まれ。
スペインの巨匠、Juan Mari Arzak フアン・マリ・アルサックやブリュッセルのJean Pierre Bruneau ジャン=ピエール・ブルノー、el BUlli エル・ブジのFerran Adrià フェラン・アドリアといった著名なシェフに師事した人物だ。
パートナーであるJosé Polo ホセ・ポロと作り上げたそのホテル・レストランはまるで美術館のように美しく、それいてアットホームな雰囲気のサービスと高いクオリティの料理が食べられると世界的に注目されている。
今著の前半部分ではそのレストランの雰囲気や彼ら二人の会話やフェラン・アドリアの言葉が記されており、後半部分にはトニョ・ペレスによるルセットが収められている。
彼らの夢であったレストランそのものが詰まった1冊。
edition: montagud 社
272ページ
スペイン語 英語 併記
2019年刊行
サイズ:縦 29cm×横 23.5cm×幅 3.5cm
ISBN: 9788472121744