男性の料理人諸兄はタラソテラピーという言葉をご存じだろうか。
かく言う私も今まで知らなかった言葉である。
ブルターニュ地方のsaint malo サン・マロに世界中のセレブが憧れる、Les Thermes Marins de Saint-Malo レ・テルム・マラン・ド・サン・マロというタラソテラピー施設がある。
Thalasso Therapy タラソテラピー、ギリシャ語のThalasso (海)とフランス語のTherapie (療法)を併せた言葉で、日本語では海洋療法と呼ぶそう。海水や海藻、海の泥などを用いるヘルスケアの一種で発祥はブルターニュらしい。
この書籍はタラソテラピーを行うLes Thermes Marins de Saint-Maloによるもので、前半部分では施設の紹介やタラソテラピーについて、後半部分で料理のレシピが公開されている。
ベースとなっている料理はブルータニュの地方料理だが、やはり健康志向のゲストが来るという事で魚介を中心になるべく野菜を取り入れた非常に軽い仕上がりとなっている。
デザートも華やかな見た目だが、レシピをみると野菜が使われていたり、生クリームも脂肪分0%のフロマージュ・ブランに1/10の割合の脂肪分30%の生クリームを加えて代用するなど気を遣っている。
DIETETIQUE GOURMANDEとダイエットのためだけの料理のようなタイトルだが十分魅力的な料理である。
édition: La Martiniere 社
160
フランス語
2016年刊行
サイズ:縦 29cm×横 23cm×幅 1.5cm
ISBN:978-2-7324-7712-1