フランスの人気製菓雑誌、FOU DE Patisserie フー・ド・パティスリー。
2013年に創刊され、毎回フランスを代表する人気パティシエが登場する雑誌だ。

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FOU DE Patisserieがとりわけ大切にしている、フランス文化の数ある魅力のひとつがgoûterです。もちろんイギリスにもティータイムはありますが、ティータイムはgoûterとは別物。あまりに借り物すぎます！

私たちの午後の甘いひとときは、もっと自由で、気ままで、ちょっと自分本位でもあります。ケークの一切れや美しいロールを手に、心おきなく味わう幸せ。その時間には、子どもを想う母の用意したおやつにも、自分へのご褒美にもなる、慰めの要素があるでしょう。誰にでも厳しくなりがちなこの時代に、自分自身にささやかな歓びを許すことは貴重です。

goûterに季節はなく（実際、決まった時間帯すらない？）、それでも新しい季節が始まるころには、goûterが待ち遠しくなるもの。パン屋やパティスリーでは、小さな子どもたちがワクワクしながらやって来て、パン・オ・ショコラやクッキー、フランボワーズのプリンなどに数枚の小銭を添えて、そのおやつを友だちと分け合います。お菓子が幸せをもたらすとよく言われますが、goûterの瞬間ほどそれが真実になる場面はありません。

この新学期号をお届けできるのを嬉しく思い、皆さんとともに新しいシーズンを開きます。毎年のことながら、私たちは情熱を持って仕事に取り組む人々を取材しました。フランソワ・ペレ、キム・ナレ、セドリック・グロレ、アイメリック・ピナール、ジュリアン・アルバレス、ピエール・エルメ、アルノー・デルモンテル、マイケル・バルトチェッティ、アマンダ・バンカート、レアンドル・ヴィヴィエ──彼ら彼女らが本号で、菓子への愛を分かち合ってくれています。

おやつを用意して、どうぞごゆっくり。さあ始めましょう！

édition: pressmaker 社
130ページ
フランス語
2024年刊行
サイズ:縦 28cm×横 21cm×幅 1cm
ISSN: 2269-7012