今作はシェフ兼料理作家であるSylvain Roucayrol シルヴァン・ルカイヨルによる書籍で、出身地であるマルセイユからバルセロナ、リスボン、ナポリ、サンフランシスコ、東京までの世界各地の港町を巡り、各地の漁港や市場文化を料理に落とし込んでいる。
地域によって獲れる魚介が違うのはもちろん、基本的な調理法もそれぞれの国によって微妙に違っているのも興味深い。
掲載されているルセットは約60点、どの料理も魚介の魅力を最大限に引き出したものになっている。
料理だけでなく、人・文化・土地をつなぐ食の旅を実践しており、市場や漁港を早朝から巡り、地元の人々との会話から発想を得て即興でレシピ化している。
海産物への深い愛着とリスペクト、世界とつながる海と料理の架け橋というスタイルが形になった1冊だ。
édition: Chêne社
336ページ
フランス語
2024年刊行
サイズ:縦 25cm×横 18cm×幅 4cm
ISBN:9782812321498