パティスリーだけでなく料理への造詣も深く、Patissier de l'annéeや国家功労勲章のシュヴァリエにも選ばれるなどパティスリー界の進展に大きく寄与しているPhilippe Conticini フィリップ・コンティシーニ。
透明なガラス製の器に料理やデザートを詰めたヴェリーヌを発明した人物としてもその名を残しており、La pâtisserie des rêves ラ・パティスリー・デ・レーヴの設立者兼パティシエとしてその名を馳せた事でも有名だ。
今作は彼の人生を振り返った自伝である。
兄弟と共にオープンしたレストラン、la Table d'Anvers ラ・ターブル・ダンヴェールで兄が料理した乳飲み仔豚を食べた時に衝撃を受けた。外はカリッとして中はとろっとした食感は彼を圧倒した。
それ以来彼は同じような驚きを創り出したいという想いでお菓子を作っているそう。
その他にもレストラン一家で生まれた幼い頃の孤独、父からの暴力と確執、100回の失敗とそれに立ち向かった力など、彼が如何にしてその感性を洗練させ現在に至るのかが記されている。
Philippe Conticini フィリップ・コンティシーニという偉大なパティシエの本質に迫った1冊。
édition: chrche midi 社
208ページ
フランス語
2019刊行
サイズ:縦 20.5cm×横 13.5cm×幅 2cm
ISBN: 9782749159157