今作はレシピブックではなく、フランスのステーキについての書籍だ。
著者は映画プロデュサーであるFranck Ribière フランク・リヴィエールとVérane Frédiani ヴェランヌ・フレディアニ。
フランク・リヴィエールはドキュメンタリー映画の制作を中心に行っていたが、ある時ふとフランスのステーキは他の国ともまったく違う事に気づき、その理由を探りたくなったのだそう。元々彼の実家がシャロレー牛の農家だった事も影響しているのかも知れない。
彼が2年間の歳月をかけて世界中の牛肉を調べ、食べ比べていく中で各国の牛肉に対する美味しさの捉え方が違う事に気がついた。
その過程を映画にしたものが2014年公開のSteak (R)evolution ステーキ・レボリューションであり、今著はその書籍版にあたる。
STEAK IN FRANCEとあるように中心になっているのはフランスのステーキ。
フランスはもちろん、イギリスやスコットランドの様々な品種の牛について言及しており、その畜産家にも触れる事でその質の高さを確認することができる。
シンプルなステーキにこそ肉の本質が表れる。
より高品質の肉を追い求めるグルマンディーズによる情熱的な生産者達と牛に迫った1冊。
édition: Martiniere社
256ページ
フランス語
2017年刊行
サイズ:縦 26cm×横 19.5cm×幅 2.5cm
ISBN: 9782732474854