日本料理はその繊細な盛り付けや美しい器など目で食べると言われているが、イタリアにもそれと同じような意味の''Si mangia con gli occhi''というフレーズが存在する。料理にとって味はもちろん、香りや見た目などあらゆる要素が美味しさに繋がるが、美しい盛り付けはそれだけで本能に美味しさを訴えるのだろう。
今作はシンプルでありながら絶大な効果を示す、フードデザインについての書籍だ。
著者はトスカーナ生まれのAngela Simonelli アンジェラ・シモネリ。
幼い頃から料理に親しみ、とりわけ美しい盛り付けや芸術のような作品に惹かれた。
今作は前作であるA scuola di food designのパスティッチェリア版。
自然やアート、風景、形といった様々なものからインスピレーションを得て作られたパスティッチェリアは洗練されたものからポップで鮮やかなものまでバラエティに富んでいる。もちろんステップバイステップの写真も含まれているので非常に分かりやすい。
食べる人を喜ばせることができるアイデアが詰まった1冊。
Editore : GIUNTI社
2021年刊行
192ページ
イタリア語
サイズ:縦 23cm×横 18.5cm×幅 2cm
ISBN : 9788809902114