日本料理はその繊細な盛り付けや美しい器など目で食べると言われているが、イタリアにもそれと同じような意味の''Si mangia con gli occhi''というフレーズが存在する。
料理にとって味はもちろん、香りや見た目などあらゆる要素が美味しさに繋がるが、美しい盛り付けはそれだけで本能に美味しさを訴える。
今作はシンプルでありながら絶大な効果を示す、フードデザインについての書籍だ。
著者はトスカーナ生まれのAngela Simonelli アンジェラ・シモネリ。
幼い頃から料理に親しみ、とりわけ美しい盛り付けや芸術のような作品に惹かれた。
彼女は模様、色、ボリューム、テクスチャー、明暗などを巧みに調整しシンプルな料理でさえ芸術的な一皿に変えてしまう。
そのインスピレーションは自然やアート、風景、形や直感から生み出されているそうで、今著でも彼女がどのようなプロセスを経て盛り付けをしているかが解説されている。
ゲストの目を楽しませるテクニックを学ぶことができる1冊だ。
Editore : GIUNTI社
2019年刊行
191ページ
イタリア語
サイズ:縦 23cm×横 18.5cm×幅 2cm
ISBN : 9788809867314