1975年にレバノンで生まれたAlan Geaam アラン・ジェアーム。
幼い頃から戦争により住まいを追われていたという彼が夢中になっていたのが料理だった。
兵役に就いた時に料理をしていただけで料理学校にも通っていなかった彼。
フランスに辿りついた時にはフランス語も喋れず、ホームレスになった時期もあったそう。
パリのレストランで働く事になった際も料理人としてではなく、皿洗いとしての採用だった。
しかしある時レストランで料理を作ったのをシェフが気付き、料理人の道へと進むこととなった。
情熱を持ち続け、何より人を喜ばせるために腕を振るうアラン・ジェアームの料理は次第に人々の心を魅了し、2018年には見事ミシュランの星を獲得した。有名なシェフやレストランで働いた経験もない彼が星を獲得したことに一番驚いたのは本人かも知れない。
この書籍にはリベリア、レバノン、アメリカ、イタリア、チェコと住む場所を転々としながらもその場所の香りや色、食材などをしっかりと自分のものにした彼の料理が掲載されている。モダンなフランス料理のようでありながらもどこかエキゾチックな雰囲気の漂う、アラン・ジェアームらしい料理をご覧頂きたい。
édition: CDP Edition 社
88ページ
フランス語
2017年刊行
サイズ:縦 21.5cm×横 21.5cm×幅 1cm
ISBN: 9782351300954