ビストロの雰囲気でと高級レストランのような料理を楽しむ事が出来る、ビストロノミーというスタイル。
このビストロノミーの先駆け的存在がパリにあるRégalade レガラードだ。
1992年にYves Camdeborde イヴ・カンドボルデがオープンしたこの店のを引き継いだのがこの書籍の著者、Bruno Doucet ブリューノ・ドゥセである。
フランス中部に位置する都市、トゥールで生まれた酪農をしていた祖父母と猟師をしていた家系に生まれた。天文学者になるか料理人になるかで悩んでいた頃、ジビエ料理を食べた事をきっかけに料理人になることを決めたそう。
その後、伝説の料理人Charles Barrier シャルル・バリエやJean-Pierre Vigato ジャン=ピエール・ヴィガト、Jean-François Piège ジャン=フランソワ・ピエージュといった偉大なシェフの元で腕を磨いた。
2004年にレガラードを購入したが、当時の人気を失う事なく多くのゲストを虜にしている。
今作は彼が料理人になるきっかけとなったジビエに特化した書籍になっている。
狩猟についての歴史や知識、各ジビエの生息地や特性、動物行動学に狩猟方法、さらにはジビエの逸話などと共に毛のジビエと羽のジビエのルセットが計85点掲載されている。
洗練された星付きレストランのジビエ料理とはまた違った、本当の意味でジビエを楽しむことのできる料理の数々。
ジビエや狩猟へのオマージュとも言える1冊。
édition: Martiniere 社
384ページ
フランス語
2018年刊行
サイズ:縦 29.5cm×横 23cm×幅 3.5cm
ISBN:978-2-7324-7682-7