フランスのローヌ・アルプ地域圏に位置するVoiron ヴォワロンで1884年に創業したBonnat ボナ。
« Ce qui fait du bien au palais ne fait pas de mal à l’âme. »"味覚を喜ばせることは魂を傷つけない"という理念は創業当時から変わっておらず、数世紀にも渡り神々の食物と呼ばれるチョコレートと歩み続けてきた。
今著はBonnat ボナの現当主を務めるショコラティエ Stéphane Bonnat ステファン・ボナによるチョコレートの全てが記されたものだ。
家族の伝統を守りながらも個人的かつ独創的な作品を生み出すことでメゾンをより発展させた彼は17歳で初めてプランテーションを訪れ、その後も定期的にカカオ農家や熱帯林へ足を運び希少なカカオを見つけ出している。
今や一般的となったシングルオリジンのタブレットの先駆けとしても知られているBonnat ボナ。
今著では彼が実際にカカオ農家を訪れている様子や現地の風景、その国の人々とカカオ、カカオに関する歴史的な遺物、過去の人々とチョコレートの文化、それらと共にフランス各地の料理人やパティシエによるチョコレートを使った料理やデザートのルセットが掲載されている。
約500ページ、重量は約4kgという大判の書籍となっているので、ぜひじっくりと読み込んでいただきたい。
édition: LA MAISON 社
481ページ
フランス語
2020年刊行
サイズ:縦 34cm×横 25cm×幅 6cm
ISBN: 9782370850225