フランス南西部に位置する港町、La Rochelle ラ・ロシェル。
旧港に佇む歴史を感じさせる塔や中世の街並みも残る、"大西洋で最も美しい"と言われる街だ。
12世紀以降、漁業と貿易で栄えた歴史があり、今なお漁港には活気があり新鮮な魚介類が揚げられている。
今著はラ・ロシェルのレストランでシェフを務めるChristopher Coutanceau クリストファー・クータンソーによるもの。
彼は料理人であると同時に魚を捕り海に出る漁師でもある。
父は料理人であったRichard Coutanceau リシャール・クータンソー。
かつてはサッカー選手を目指していたが、代々続く家業を途絶えさせる訳にはいかないと決意し料理人になった。
キャリアとしてもJean Bardet ジャン・バルデ、Michel Guérard ミシェル・ゲラール、Joël Robuchon ジョエル・ロブション、Guy Martin ギイ・マルタン、Ferran Adria フェラン・アドリアなど様々な著名店で腕を磨いている。
現在レストランはミシュラン二ツ星を獲得しているが、それを支えているのはクリストファー・クータンソーの魚介を中心にした高品質の料理と共同経営であるNicolas Brossard ニコラ・ブロサールの手によるものだろう。
かつてモナコのAlain Ducasse アラン・デュカス率いるLouis XV ルイ・キャーンズでシェフソムリエを務めていたニコラ・ブロサール。
今作は彼ら二人が目指す方向性、醸し出す雰囲気、作りだされる世界観そのものが書籍になっている。
Édition: glenat 社
240ページ
フランス語
2018年
サイズ:縦 32cm×横 24.5cm×幅 2.5cm
ISBN: 978-2-344-02743-1