以前に別の書籍でも言及したが、山間部の料理というのは他の地域の影響を受けづらく独自の伝統を保持していることが多い。
料理のグローバル化が進んでいる今だからこそ、そのような原点とも言える料理を学びたいと思う料理人は多いのではないだろうか。
今著はそんな山間部の料理を綴ったもので、タイトルの下に"Viaggio dal Friuli Venezia Giulia alla Sardegna attraverso paesaggi unici e cibi da scoprire"とあるようにイタリア北東のフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州から地中海に浮かぶサルデーニャ島まで、イタリア各地の山間部を巡り、その土地の伝統的な料理を紹介している。
ポレンタ、カネデルリといったクラシックなものからジビエを使った料理、シュトローデルといったデザートまで、その土地で古くから受け継がれている知恵や技術を使ったレシピの中には普段はあまり見られない忘れられてしまったものも含まれている。
流行に流されることのない本物のイタリア料理を学ぶことができる1冊。
Editore : Slowfood 社
2019年刊行
448ページ
イタリア語
サイズ:縦 25cm×横 17.5cm×幅 4.5cm
ISBN : 9788884996039