その特異な地理関係から美食の交差点としても知られているシチリア島。
この地に住んでいた貴族も洗練された料理人を育てるという伝統があり、その肥沃な大地と海から得られる食材を使った料理は常に美食家をうならせてきた。
今作の著者であるNino Graziano ニノ・グラツィアーノは2000年頃にシチリア島のレストラン、Il Mulinazzo イル・ムリナッツォでミシュラン二ツ星を獲得していた人物でシチリア島を代表するシェフの一人だ。
掲載されている料理は伝統を尊重しながらもそれに縛られることのない自由なものになっている。
野菜と松の実の衣をまとったヒメジ、イカ墨とカルダモンのパッパルデッレ カラスミとエキストラバージンオリーブオイルのエスプーマ、サクランボのスフレ・グラセなどフレッシュで鮮やかな料理はシチリアらしさを存分に感じることができる。
五感の全てで感情を揺さぶるニノ・グラツィアーノのシチリア料理をご覧いただきたい。
Editore : BIBLIOTHECA CULINARIA 社
2017年刊行
171ページ
イタリア語
サイズ:縦 28.5cm×横 21.5cm×幅 1.5cm
ISBN : 9788886174534