マルセイユ、カシス、エズ、マントン、ニース、カンヌ、アヴィニョン、サン・トロペ、アルル、その響きだけでも輝く太陽と青い海が目に浮かぶようだ。
プロヴァンスと呼ばれる地方は同じフランスでありながら、パリやその他の内陸のどの地方ともまったく違っている。
風土や文化はもちろん、人柄や料理も違った表情を持っている。
"AN ART DE VIVRE EN PARTAGE"と表現されるように、人と人との繋がりや分けあいの精神を大切にしている彼ら。
イタリアに近いためか人々もどこか陽気だ。
料理もその人柄が顕著に表れている。
おおらかで温かい、独自のスタイルを持っているが決して排他的ではなく寛容な雰囲気の料理が多い。
この書籍は著者がプロヴァンスに住む家族や友人を訪れ、彼らのお気に入りの料理を紹介してもらっている。
もちろんレストランで出すような着飾った料理ではないが、本物の家庭料理を見る事ができる。
プロヴァンスらしい色鮮やかな皿や調度品も見ていて楽しい1冊になっている。
édition: La Martiniere 社
192ページ
フランス語
2016年刊行
サイズ:縦 29cm×横 22.5cm×幅 2cm
ISBN:978-2-7324-7734-3