1975年にレバノンで生まれたAlan Geaam アラン・ジェアーム。
幼い頃から戦争により住まいを追われていたという彼が夢中になっていたのが料理だった。
兵役に就いた時に料理をしていただけで料理学校にも通っていなかった彼。
フランスに辿りついた時にはフランス語も喋れず、ホームレスになった時期もあったそう。
パリのレストランで働く事になった際も料理人としてではなく、皿洗いとしての採用だった。
しかしある時レストランで料理を作ったのをシェフが気付き、料理人の道へと進むこととなった。
情熱を持ち続け、何より人を喜ばせるために腕を振るうアラン・ジェアームの料理は次第に人々の心を魅了し、2018年には見事ミシュランの星を獲得した。有名なシェフやレストランで働いた経験もない彼が星を獲得したことに一番驚いたのは本人かも知れない。
この書籍では彼のルーツであるレバノンの首都、ベイルートの街角で食べられているような料理が掲載されている。
伝統的なフムスからカリフラワーのキャビア、様々なメゼやエスニックなデザートや飲み物まで、87点のルセットはどれもレバノンという国の文化が感じられる。
香りや味を通してレバノンを旅することができる1冊だ。
édition: Webedia Books 社
224ページ
フランス語
2023年刊行
サイズ:縦 26.5cm×横 20.5cm×幅 2.5cm
ISBN: 9782381840574