料理人にとってミシュランの星とは一体どんなものなのだろうか。
やはりレストランの人気そのもにも直結するし、より多くの星を獲得するために努力することは大切なことだ。
しかし星を獲得したからといって必ずしも良い結果に繋がるかは分からないし、その逆もまた然り。今作は星こそ手にしていないが、料理人として生きる全ての人に敬意を払うFranco Luise フランコ・ルイーゼによる書籍だ。
どちらも五つ星ホテルであるWaldorf Astoria Jerusalem ウォルドルフ・アストリア・エルサレムとHilton Molino Stucky Venice ヒルトン・モリーノ・スタッキー・ヴェニスのオープニングに携わりながらチームを率い、現在はHilton Prague ヒルトン・プラハのエクゼクティブ・シェフのポジションに就いているフランコ・ルイーゼ。
今著では彼のキャリアや生活からその人物像に迫り、表舞台で活躍するシェフとは違った料理人という生き方を提示している。
レシピなどは掲載されていないが、情熱と自己犠牲の精神で料理に打ち込む全ての人に自身の職業の尊厳を主張する1冊となっている。
Editore : Bibliotheca Culinaria社
2014年刊行
204ページ
イタリア語
サイズ:縦 22cm×横 14cm×幅 1.5cm
ISBN : 9788895056876