パリの11区、マレ地区から少し北に進んだ場所にあるrue de la Folie Méricourt フォリー・メリクール通りは可愛らしいお店が次々とオープンし注目されている通りだ。
今著のタイトルDésirée デジレは"望まれた"という意味のフランス語で、このフォリー・メリクール通りにあるカフェを併設したフラワーショップの名前となっている。
Désirée デジレはイル・ド・フランスを中心にフランス産の花のみを取り扱っており、可愛らしくも手の行き届いた花々が並ぶ。このカフェと花屋を営んでいるのがMathilde Bignon マチルド・ヴィニョン、Andrey Venant アンドレイ・ヴナン、Masami Lavault マサミ・ラヴォーという3名の女性達であり今作の著者である。
外国産の花を多く使うことでフランス国内の農家が職を失っている今、花への親しみを持ってもらい少しでもその力になるようにと作られたこの書籍では美しい花のブーケとそれに合わせたパティスリーが掲載されている。
ルセットのページにはそのブーケに使われている花の説明や作り方なども示されており、それ以外にも農家の紹介や季節の花についてなどにも言及している。
花とパティスリーとアート、非常にフランスらしい1冊だ。
édition: Tana 社
224ページ
フランス語
2020年刊行
サイズ:縦 26cm×横 19.5cm×幅 3cm
ISBN: 9791030103571