こちらの書籍は中古での販売です。
角や表紙に少し傷みがありますが、中は比較的きれいな状態です。
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パリ7区にあるレストラン、David Toutain ダヴィッド・トゥタン。
これほどまでに注目されていて書籍が発売されていなかったシェフも珍しいのではないだろうか。今作は彼の名前を冠した最初の書籍だ。
ノルマンディー地域圏Orne オルヌ出身のDavid Toutain ダヴィッド・トゥタン。
彼の経歴はよく知られているのではないだろうか。
最初にアプランティとして働いたのはオルヌの二ツ星レストラン、Manoir du Lys マノワール・デュ・リス。シェフのFranck Quintonの元、素晴らしい品質の食材にふれる事ができたそう。
20歳の時に幸運にもパリの伝説的なレストランArpège アルページュで働く機会を得て、Alain Passard アラン・パッサールに師事した。
しかも僅か1年という短期間でスーシェフになるという偉業を成し、彼の右腕として巧みな野菜を中心とした料理を作り続けた。
その後もPierre Gagnaire ピエール・ガニェール、Ambroisie アンブロワジーのBernard Pacaud ベルナール・パコーと言った名だたるシェフの元で腕を振るうが、その中でも特別な経験だったと語るのは自然と共に料理を作り上げるMarc Veyrat マーク・ヴェラと共に働いた期間だという。
2013年に自身のレストランをオープン、2015年には最初の星を獲得し2019年には見事二ツ星に輝いた。
彼の処女作にあたる今著では彼の世界そのものが綴られている。
自然と触れ合い、彼の起源に立ち戻る野菜を用いた料理。創造への探求、インスピレーションの源、変容的な芸術性の中にありながら揺れ動かない料理への意思。
50点のルセットももちろんご覧頂きたいが、それ以外の写真の一つ一つが彼という人物を表している。
David Toutain ダヴィッド・トゥタンというタイトルに相応しい1冊。
Édition: Martiniere社
240ページ
フランス語
2019年刊行
サイズ:縦 32cm×横 24.5cm×幅 2.5cm
ISBN: 9782732490304