中世の頃から王侯貴族のためのものを中心にフランスで作られていたというアン・クルート。
元々周りの生地の部分は調理と保存のために用いられていただけで食用ではなかったそう。しかしパティシエの技術により食用のクルートが生まれたという。
装飾を省いたシンプルなものは下町でも食べられており、現在はフランスの誇る食文化の一つとなっている。
今作はアン・クルートに関する書籍となっているが、いわゆるパテ・アン・クルートだけでなく様々な食材を包んだアン・クルートが掲載されている。
豚や子牛のパテ・アン・クルートといったクラシックなもの、フダンソウとシェーヴルの南仏風トゥルトやアーモンドとピーナッツの衣をまとったフィレ・ミニョンといったコンテンポラリーなもの、ピッツェッタやソーセージロールといった世界各国のアン・クルートなども掲載されている。
フランスの伝統と世界のアン・クルートをご覧いただきたい。
edition: MARABOUT 社
160ページ
フランス語
2021年刊行
サイズ:縦 26.5cm×横 20cm×幅 2cm
ISBN: 9782501168090