スイスを代表するシェフ Gérard Rabaey ジェラール・ラベイ。
1998年に三ツ星を獲得、Gault et Millau ゴー・ミヨーでも19点、1989年と2004年にはCuisinier de l'annéeにも選ばれている。
出身はフランスのノルマンディー地方だが、20代の頃にスイスに移り住んだ。
Mon Moulin モン・ムーランやl'Auberge de Veytaux オーベルジュ・ド・ヴェトーなどで働いた後、Brent ブランにあるホテルを購入、Le Pont de Brent ル・ポン・ド・ブランへと改装した。
彼の料理は古典的なフランス料理の要素を残しつつも生クリームをオリーヴオイルに代えるなど、現代人の口に合うように変化させたものだ。
ハーブやスパイスなども一見無秩序に思える組み合わせも綿密に計算されている。
今著は彼がレストランを引退してから約2年後に記されたものだ。
その情熱を若い世代に伝えたいという思いから作られた今作では前半部分には彼の人生やキャリアについて、後半部分にルセットが掲載されている。
若い頃からその才能を開花させた訳ではなく、ごく平均的な料理人と考えられていた彼が
強い意志と努力によって三ツ星に輝いた事実は高みを目指す料理人にとって完璧な例ではないだろうか。
ルセット部分では野菜を多く用いた、ジェラール・ラベイらしい料理を見る事ができる。
Gérard Rabaeyという料理人の根幹にあたる部分を感じて頂きたい。
Publisher: FAVRE 社
161ページ
フランス語
2013年刊行
サイズ:縦 26cm×横 20cm×幅 2cm
ISBN: 9782828913687