レストランの最高峰とも言える評価であるミシュラン三ツ星。
しかしその本来の意味は"そのために旅行する価値がある卓越した料理"である。
この言葉を体現していると言ってもいいのがGilles Goujon ジル・グジョン率いるオーベルジュ、Auberge du Vieux Puits オーベルジュ・デュ・ヴュー・ピュイではないだろうか。
フランス南西部、ラングドック=ルシヨン地域圏に位置するFONTJONCOUSE フォンジョンクーズ。
2015年の人口総数が138人という非常に小さな村だ。
シェフであるGilles Goujon ジル・グジョンはMoulin de Mougins ムーラン・ド・ムージャンのRoger Vergé ロジェ・ヴェルジェやPetit Nice プティ・ニースのJean-Paul Passédat ジャン=ポール・パセダといった巨匠の元で腕を磨いた人物で1992年に自身の店をオープン、1996年にはMOFに認定された。
1997年にミシュラン一ツ星、2001年に二ツ星、2010年にとうとうミシュラン三ツ星に昇格した。
多くの人々がもっと早く三ツ星になっていてもおかしくなかったと語る、妥協のない高い完成度の料理が特徴だ。
長い旅路を経て彼のオーベルジュを訪れるという体験を今著を通じて感じる事ができる。
風光明媚な景色と彼のレストランを支える生産者、そしてジル・グジョンの洗練された料理。フランスの三ツ星レストランの在り方や楽しみ方を教えてくれる1冊。
édition: Glenat 社
240ページ
フランス語
2018年刊行
サイズ:縦 32cm×横 24cm×幅 3cm
ISBN:978-2344029671