1718年に建築され、1873年から大統領官邸として使用されているPalais de l'Élysée エリゼ宮殿。
ギリシア神話に登場する楽園が名前の由来となっているという。
エリゼ宮では日々、大統領主催の晩餐会や迎賓の宴会が催されている。
フランスの文化や習慣にもよるのだが、その中で非常に重要な役割を持つのが料理である。
美食外交とも呼ばれ各国の主賓を喜ばせる他、大統領や大統領夫人の胃袋を満足させてきた。
2013年よりシェフを務めるているのがGuillaume Gomez ギヨーム・ゴメス。
20歳からエリゼ宮に務め、25歳という若さでMOF (国家最優秀職人賞) も獲得している人物だ。
今作はGuillaume Gomez ギヨーム・ゴメスによるエリゼ宮のキッチンとメニューに関する叙事詩となっており、それらと共に50点のルセットが掲載されている。
料理の写真は含まれていないが、各首脳が訪れた時に提供した料理やそれらに関する逸話など詳しく読めば読むほど興味をそそられる。
フランス料理という伝統を守りつつも現代的に洗練された料理とエリゼ宮の裏側を垣間見ることができる1冊だ。
Édition: Cherche midi社
232ページ
フランス語
2020年刊行
サイズ:縦 33cm×横 25cm×幅 3cm
ISBN: 9782749166674