『I LOVE NY』と名付けられた本書は現在アメリカでもっとも勢いのあるレストランの一つ、【ELEVEN MADISON PARK イレブン・マディソン・パーク】のシェフ、Daniel Humm ダニエル・ハムとマネージャーの Will Guidara ウィル・グィダラによるものである。
前書であるELEVEN MADISON PARKを制作している際に、彼ら自身が疑問に思った事がある。
それは“果たしてこの本読んだ人は載っている料理を作ってくれるだろうか?”という点だ。
そこで気が付いたのが、多くの人は自宅に常にストックされている食材で料理をするのではないか、という事である。
この書籍では自宅に比較的よくストックしてある食材を使った料理が掲載されている。
リンゴ・牛肉・南瓜・キャベツ・さくらんぼ・鶏肉・胡瓜・ニンニク・玉葱・ジャガイモ・豚肉・ホタテ・トマト...etc
約50種の食材をテーマにシェフのダニエル・ハムが繊細で美しく、自宅で実際に作ることができる料理たちが紹介されている。また、今作はタイトルからも分かるように、ニューヨーク近郊の生産者にもスポットを当てているので、是非ご覧頂きたい。
世界の政治・経済・文化の中心と言われる街ではあるが、その周辺には多くの生産者がおり、多くの人たちの生活を支えている。少し料理とNYが好きになる1冊ではないだろうか。
Photography : Francesco Tonelli
Publisher: TEN SPEED PRESS社
513ページ
英語
2013年刊行
ハードカバー
サイズ:縦 28cm×横21 cm×幅 5cm
ISBN: 978-1-60774-440-5