食の融合は時に魔法のような結果をもたらす事がある。
文化、風味、食材、技法など様々な要素を取り入れたそれらの新しい料理は新しい古典料理なった。
抹茶ラテ、キムチバーガー、シラチャー・ソースなど今や世界中で楽しまれているそうだ。
今作には日本の素材とフランス菓子が見事に調和したパティスリーが掲載されている。
著者はJames Campbell ジェームス・キャンベル、Gary Rhodes ゲイリー・ローズやMandarin Oriental Hotel マンダリン・オリエンタルなどでヘッド・ペストリー・シェフを務めた人物である。
現在彼は1884年創業の老舗小売事業者、Marks & Spencer マークス&スペンサーの商品開発の責任者としてさらなる探求心を燃やしている。
日本文化や食材に非常に興味を持っており、東京や大阪にも何度も訪れているそう。
この書籍に掲載されているお菓子達は日本を知らない海外のパティシエが和食材を用いて作ったお菓子とは一線を画している。
それぞれの特性を活かしながらも決して和素材を前面に押しだしている訳ではなく、ごく自然に菓子の一部に溶け込んでいるのだ。
日本人の感性で見ても違和感のない、非常に魅力的なお菓子の数々をぜひご覧頂きたい。
edition: Ryland Peters & Small 社
176ページ
英語
2017年刊行
サイズ:縦 24cm×横 19.5cm×幅 1.5cm
ISBN: 978-1-84975-810-9