パリでイタリア料理を食べるとすればどこが思いつくだろうか。
今著はパリの15区に位置するレストラン IDA イダのシェフ、Denny Imbroisi デニ・アンブロワジによるものである。
マントヴァ出身の彼が作る65点のルセットは紛れもなく本物のイタリア料理だ。
14歳の頃から父と共に厨房に立っていたという彼はごく自然に料理の道に進んだという。
Imola イモラにある二つ星レストラン、SAN DOMENICO サン・ドミニコで芸術とまで称賛する生パスタを学んだそう。その後もイタリアの星付きレストランCorrado Fasolato コラド・ファソラトの元で腕を磨いた。
フランスに渡ってからは今最も注目されているシェフの一人、マントンのMauro Colagreco マウロ・コラグレコの元で2年、パリのZe Kitchen Galerie ゼ・キッチン・ギャラリーを率いるWilliam Ledeuil ウィリアム・ルドゥイユの元で2年働いている。
さらにその後はAlain Ducasse アラン・デュカスが指揮をとるエッフェル塔のLe Jules Verne ル・ジュール・ヴェルヌでスーシェフを務めるなどイタリア料理だけでなく高い水準のフランス料理も学んだ。
今著ではイタリア料理の神髄ともいえるパスタが乾燥パスタ、生パスタ、ニョッキ、リゾットの4つのチャプターに分かれて掲載されている。
数多の経験を糧に辿りついた、デニ・アンブロワジの至高のパスタの数々をご覧頂きたい。
Édition: Alain Ducasse 社
220ページ
フランス語
2017年刊行
サイズ:縦 28.5cm×横 20.5cm×幅 2cm
ISBN: 978-2-84123-923-8