西アフリカに位置するベナンはかつてフランス領だったが1960年にベナン共和国として独立した。
現在も公用語はフランス語を使っており、日本やフランスとも良好な関係を築いている。
今作はベナン出身の女性シェフ、Georgiana Viou ジョルジアナ・ヴィオによるもので幼い頃から親しんだベナンの料理を掲載した書籍だ。
彼女はマルセイユを中心に活躍しており、La Piscine ラ・ピシンのシェフやGault et Millau ゴー・エ・ミヨーの"Jeune Talents"を獲得するなどオリジナリティに富んだ料理で注目されている。
約70点の料理は西アフリカでよく用いられる食材が中心となっており、とうもろこし、豆、トマトとパプリカ、根菜、肉、魚、デザート、ドリンクといったチャプターごとに料理が掲載されている。
キャッサバのポレンタとトマトソースの"Piron rouge"やホワイトコーンのクスクス"Yèkè-yèkè"、豆のベニエである"Ata"など馴染みのない料理はどれも好奇心を刺激される。
ベナンの家庭料理に触れることができる貴重な1冊。
edition: ducasse edition 社
249ページ
フランス語
2021年刊行
サイズ:縦 27.5cm×横 22cm×幅 3cm
ISBN: 9782379450655