カナダのバンクーバーやヴィクトリアから程近く、シアトルから約2時間というアメリカとカナダの国境近くに位置するラミ島。
この島にあるオーベルジュ The Willows Inn ザ・ウィローズ・インに大きな注目が集まっている。
そののどかな原風景、宿泊施設の美しさや心地よさもあるかと思うが、シェフであるBlaine Wetzel ブレイン・ウェズゼルの手腕によるところも大きいだろう。
1986年生まれというまだまだ若手と呼んでもよい年齢だ。14歳からキッチンで働いているという。
26歳の時にレネ・レゼピ率いるコペンハーゲンのNOMAで働いた事が今の彼にとってのターニングポイントではないだろうか。
2012年にはFood & Wine magazineの2012年ベスト・ニュー・シェフに選ばれ、2014年には食のアカデミー賞と呼ばれるJames Beard FoundationからRising Star Chef of the Yearに選出。2015年にはアメリカ北西部の最優秀シェフに賞された。
彼の世界観は確かに北欧のそれに似ている。
ラミ島の風景の中で潮風や大地の香りを感じ、彼自身で触れ、口にした食材達を料理へと仕立てあげている。
前作にあたるSEA and SMOKEに引き続き、レストランから数マイル以内で採れる食材を使って仕立てられた料理はシンプルでありながら息をのむほどエレガント。
Opinionated About Dining、通称OADにおいても2017年から2020年まで北アメリカのランキングで一位を維持している。
現在最も注目されているレストランの一つ、The Willows Inn ザ・ウィローズ・インの料理をご覧いただきたい。
Publisher: Prestel社
208ページ
英語
2020年刊行
サイズ:縦 28.5cm×横 24cm×幅 2.5cm
ISBN: 9783791385679