"シンプルこそ最高の贅沢である "
そう語るのは今作の著者であるBenoit Castel ブノワ・カステルだ。
ブルターニュ出身のパティシエで、2ツ星レストラン Hélène Darroze エレーヌ・ダローズや高級グロッサリーショップのLa Grande Épicerie de Paris ラ・グランド・エピスリー・ド・パリでシェフ・パティシエを務め、Christophe Felder クリストフ・フェルデールのクリエーションにも参加した人物である。
彼が様々な経験の中で気付いた事こそが、シンプルで自然体でいることが最も素晴らしいという事だそう。
彼の経営する3つのパティスリー・ブーランジェリーもその言葉と違わず、シンプルでありながらどこか洗練された雰囲気がある。
今作のテーマはガルド・マンジェ。
庭で採れた野菜や新鮮な果物を美味しく食べるための下ごしらえから、一年を通して美味しい料理を食べることができるようにそれらの食材を保存するためのテクニックが掲載されている。
様々な料理のベースとなるパータ・フォンセやパータ・フイユテといった生地のつくり方から野菜の瓶詰、シンプルなパスタソースにコンフィチュールやペーストまで、色々なアイデアが示されている。
シンプルで美味しく、なおかつ食材を無駄にしないという食材そのものへの敬意が詰まった1冊だ。
edition: Martiniere社
224ページ
フランス語
2023年刊行
サイズ:縦 26cm×横 19.5cm×幅 2cm
ISBN: 9791040113621