フランスのマスタードといえばやはりムータルド・ド・ディジョンと呼ばれるディジョンマスタードが一番有名ではないだろうか。
芥子を未熟葡萄の搾り汁であるヴェルジュで溶き、塩を加えたものが基本的な製法だが、現在はこれに様々なフレーバーを加えたものが存在する。
そのムータルド・ド・ディジョンの中でも最古のブランドとして存在するMaille マイユ。
創業1747年の老舗であり、今なお多くのレストランなどで愛用されている。
かつて疫病であるペストの予防薬として酢を使ったマスタードの販売をするために誕生したマイユ。
多くの人命を救ったマイユは王室御用達にもなり、そのブランドロゴは国を越えたオーストリア皇帝とハンガリー女王の紋章が用いられているそうだ。
今著は3世紀以上に渡るマイユの歴史や特徴、マイユのマスタードを使ったルセット約40点が掲載されている。
前菜からメインまで、友人や家族との気軽な食事から恋人とのロマンチックなディナーまで、マイユが提案する料理は必見だ。
Édition: Martiniere 社
192ページ
フランス語
2015年
サイズ:縦 29cm×横 22.5cm×幅 2cm
ISBN: 978-2-7324-6188-5