今作はカナダで分子ガストロノミーに使う素材や器具の販売を行っているMOLECULE-Rによるもので、分子ガストロノミーをより身近に感じられるようにと制作された書籍だ。
複雑で難しいイメージがある分子ガストロノミーだが、しっかりとその原理を理解すれば決して難しくなく、簡単で驚きに満ちた料理を作ることができる。
書籍の前半部分ではジェル化、パウダー化、スフィア化などに必要な材料やテクニック、原理といった知識が、後半部分にはそれらを用いたレシピが50点紹介されている。
レシピにはどの器具とどのテクニックを用いるかが記号で表されており、非常に分かりやすい。
ウォッカのキューブとカズパチョ、脱構築した蛤のリゾット、揮発するデザートのアスピックなど興味深いメニューも多数登場する。
様々なバリエーションの分子ガストロノミーを出来る限りを分かりやすく解説した1冊。
édition: MOLECULE-R社
177ページ
英語
2015年刊行
サイズ:縦 27cm×横 23cm×幅 2.5cm
ISBN: 9780992111021