世界における料理界の遷移は非常に早い。
かつてはヨーロッパ各国が、次第に北欧料理に注目が集まり、今世界から注目を集めているのがペルーやブラジル、メキシコといった南米諸国である。
その証拠にサンペレグリノ主催の世界50ベストレストランでは1位から30位までの内、6件のレストランがメキシコ以南に位置している。
この書籍の著者はメキシコ・シティにあるレストランPujol プジョルのシェフ Enrique Olvera エンリケ・オルヴェラであり、同レストランは世界50ベストレストラン2016の25位にランクインしている。
キャリアとしはNYにあるCIA、Culinary Institute of Americaで料理を学んだそうだが、とりわけ有名なレストランなどでの修業の経験はない。しかし、彼の料理はメキシコ料理でありながらメキシコ料理でなく、ダイナミックで繊細、飽くなき探求心によって創られているようだ。
キッチンで働く人間やサービスとして働く人間の好奇心をガリガリと刺激するような面白い内容になっている。
ぜひ一度ご覧頂きたい。
Publisher:PHAIDON 社
209ページ
英語
2015年刊行
サイズ:縦 30cm×横 22cm×幅 3cm
ISBN:978-0-7148-6956-8