その歴史は中世まで遡ると言われるAuberge オーベルジュ。
宿泊施設を併設したレストランを指しており、その地方の料理やワインを楽しんでそのまま泊まることができるという美食家にとっては堪らない施設である。
地域に是根ざしながら地産地消を行い、ゲストを楽しませながらもミニマルなそのスタイルは美食の未来の形とも言われている。
近頃は若い料理人も他のレストランにはないオーベルジュの魅力に惹かれ、自身でオープンする人も増えているそう。
今作はフランス各地のオーベルジュで活躍する若いシェフと、彼らと同じような情熱を持った生産者にスポットを当てた書籍だ。
Perche ペルシュ、Aube オーブ、Morbihan モルビアン、Mercantour メルカントゥールなど、決して著名な観光地とは言えない地域ではあるが、その土地の食材は文化を活かしながら作られた料理はでどれも都心の料理とは違った魅力を持っている。
テロワールの多様性や季節の移りなど、自然と共存している彼らの生き様が感じられる1冊。
édition: Tana edition社
224ページ
フランス語
2021年刊行
サイズ:縦 25cm×横 19cm×幅 2cm
ISBN: 9791030104134