スペインの首都であるMadrid マドリードから北西に約600km、南はポルトガル、北と西は大西洋とカンタブリア海に面するGalicia ガリシア州。スペインの自治州でありながらもポルトガル北部の影響を色濃く受けており、スペインの地の果てとも表現されている。
ヨーロッパ最大級の漁港で揚げられる魚介やガリシア牛といったブランド牛、チーズ、原産地呼称ワインなど食材の品質の高さにも注目が集まっている。
そんな海と大地からの恩恵を享受しているレストランがガリシア州 O Grove オ・グローベにあるCuller de Pau クジェ・デ・パウだ。
オーナーシェフであるJavi Olleros ハビ・オジェロスはスペインを代表する三ツ星レストラン、Martín Berasategui マルティン・ベラサテギなどで勤務した人物で、同レストランで出会った日本人 Tanaka Takahide タナカ タカヒデと共に2009年にCuller de Pau クジェ・デ・パウをオープンした。
レストランで供される料理はシンプルで洗練された見た目ながら自然への独創的なアプローチと複雑なテクニックを用いた唯一無二のものになっている。今著はそんな彼らの料理やCuller de Pauの特徴を捉えた1冊で、食材そのものとそれらを用いた料理が美しい写真と共に掲載されている。
ガリシア州で唯一ミシュラン二ツ星とグリーンスターを獲得していることもあり、どの料理も自然を感じつつも非常にクオリティが高い。現代のトップレストランのあるべき姿ともいえるCuller de Pauをこの書籍を通じて感じていただきたい。
edition: montagud 社
360ページ
2021年刊行
スペイン語 英語 併記
サイズ: 縦 32.5cm×横 24.5cm×幅 4cm
ISBN: 9788472121874