ロース肉、バラ肉、ランプ、サーロイン、これらの一般的な肉に比べて見劣りがちな、しかし非常に魅力的な部位にスポットを当てているのがこの書籍、Odd Bitsである。
古より人々の胃袋を満たしてきた牛肉や豚肉、羊肉などは貴重なタンパク源であった故、今ほど部位によって優劣の差はなかったのではないのだろうか。
胃袋、脳、頬、砂袋、心臓、足、腎臓、肺、骨髄、首、脛、脾臓、舌、睾丸、どれも一般的な家庭にはあまり並ばない食材ばかりではあるが、どの部位にもそれぞれの魅力があり、十分に美味しく食べることが出来る。決して奇妙な部位と蔑み、避けるべき食材ではないのである。
比較的に日本人はホルモンとして内臓も好んで食べていると思うが、この書籍ではそれらの新たな可能性を発見できるのではないだろうか。内蔵系が好きな人も苦手な人も是非読んで頂きたい一冊だ。
Publisher: jacqui small 社
248ページ
英語
2011年刊行
サイズ:縦 26cm×横 21cm×幅 2cm
ISBN:978-1-906417-61-1