日本ではまだそれほど浸透していないが、世界各国ではよく似たものが食べられているパン・デピス。その起源はどこにあるのだろうか。
フランス、イギリス、ドイツ、中央ヨーロッパ、ロシア、アメリカなどでよく食べられるが、一般的には中国の宋を起源とし、アルメニア経由のピティヴィエに伝わったとされている。
ハートや豚、パウンド型、クッキーのように固いものからパンやケーキのように柔らかいものまで、決まった形がないのもパン・デピスの特徴の一つではないだろうか。
今作では伝統的なパン・デピスから現代的なものまで、約100点のルセットと共にその歴史や伝説、逸話やアレンジ方法が記されている。
写真はなく文字と挿絵があるのだが、非常に濃い内容となっている。
パン・デピスの深遠さを改めて感じて頂きたい。
édition: Le Sureau社
256ページ
フランス語
2019年刊行
サイズ:縦 22.5cm×横 14.5cm×幅 2.5cm
ISBN: 9782364021570