フランスの中南部に位置し、Clermont-Ferrand クレル・モンフェランを首府としていたオーヴェルニュ地域圏。
2016年にローヌ=アルプ地域圏と統合し、オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏となったが、今作はオーヴェルニュ地域のお菓子にスポットを当てた書籍だ。
オーヴェルニュのお菓子と言われてもあまりピンと来ないかも知れないが、最も有名なのは果汁やピューレなどを固めたPâtes de fruits パート・ド・フリュイだろう。その歴史は10世紀頃のクレル・モンフェランまで遡り、pâtes d'Auvergne パート・ド・オーベルニュの名で親しまれていた。
今作はフランスでも忘れられつつあるオーベルニュの甘い遺産を保存するために2004年に発足した組織、Puy Confitが記したもので、この地域の伝統的なお菓子のレシピやその歴史が綴られている。
そのデザイン性や可塑性など、現代のお菓子としても十二分に魅力的なオーベルニュのお菓子をより深く知ることができる1冊。
edition: Flandonniere 社
144ページ
フランス語
2021年刊行
サイズ:縦 25cm×横 17cm×幅 1.5cm
ISBN: 9782491206079