この書籍はデンマークのコペンハーゲンにあるレストランRelæ リレのシェフ Christian Puglisi クリスチャン・プリシによるものだ。
まずは彼の経歴から見てみよう。
生まれはイタリアのシチリア島にあるメッシーナという町で、シチリア人の父とノルウェー人の母を持つ。
7歳の頃にデンマークへ移り、飲食業界に入ったのは17歳の頃だ。
その後フランスの老舗レストラン Taillevent タイユバンやスペインのEl Bulli エル・ブジ、そしてデンマークのNOMA ノマなどで勤務した。
彼自身、"世界最高峰のレストランで働けたことは本当に幸いだった"と語る。
Relæ リレはNørrebro ノアブロという美食の地区に位置している。
木製の机にその引き出しに入ったカトラリー、ワインも自分で注ぐスタイルだ。
彼がこだわる料理はシンプルで美味しく、そしてオーガニックであること。
クリスチャン・プリシ曰く、オーガニックを目指していた訳ではなく本当に必要なものを揃えた結果オーガニックになったとの事だ。
この書籍では彼の料理のレシピ以外にもその料理の背景であったり、各素材やフレーバー、食感から組み合わせまで、料理を組み立てるにあたっての彼の考え方が全て記されている。
ノルディック・キュイジーヌの発想やアイデアを知る事のできる興味深い1冊だ。
Publisher: TEN SPEED PRESS 社
448ページ
英語
2014年刊行
サイズ:縦 27cm×横 19.5cm×幅 3.5cm
ISBN:978-1-60774-649-2