今作はフランスの有名なグルメ評論家、ジャーナリスト、テレビ・ラジオ司会者であるFrançois-Régis Gaudry フランソワ=レジス・ゴードリーによる書籍で、タイトルの通り155点のルセットと物語が記されたものだ。
フランソワ=レジス・ゴードリーは料理を単なる食事ではなく、文化や歴史、職人の技術が詰まった芸術として捉えており、その知識の深さとユーモアのある語り口で人気を博している。彼の評論は辛口ながらも愛情に溢れ、多くのシェフや美食家から信頼されている。
この書籍にはローマの名だたるトラットリアで磨き上げたカチョエペペ、母の友人マルティーヌから教わった有名なレモンケーキ、三つ星シェフのAnne-Sophie Pic アンヌ=ソフィー・ピックが母スザンヌから受け継いだエストラゴン風味のチキン、バンコクで出会ったココナッツミルクのスープ、ニースの名店 la Merendaラ・メレンダのシェフ、Dominique Le Stanc ドミニク・ル・スタンクのピサラディエール、そして幼少期の思い出の味である絶品クレームカラメルまで、ジャンルや国に囚われない究極の155品が詰め込まれており、その全てにエピソードや逸話が記されている。
三つ星シェフのMichel Guérard ミシェル・ゲラールの言葉である「最高のレシピとは、分かち合うもの」を体現したような1冊だ。
édition: Marabout 社
352ページ
フランス語
2024年刊行
サイズ:縦 24cm×横 17.5cm×幅 4cm
ISBN: 9782501183482