【 Southern Cuisine 】
あまり聞きなれない言葉だが、アメリカ南部の地方料理を指す。
地方でいうとペンシルバニア州、デラウェア州とメリーランド州、ウェスト・バージニア州の境界線であるメイソン・ディクソン線以南の地方である。
植民地などの歴史的背景から多くの人種や文化による影響を受けており、顕著なものとしてアフリカ系アメリカ人、イギリス、スコットランド、アイルランド、ドイツ、フランス、ネイティブ・アメリカンなどが多く見られるそうだ。
カボチャやトマト、トウモロコシ、米や豆類といった穀物系の食材が多く用いられ、小麦粉や牛乳、卵やチーズなどの乳製品も多い。またアフリカ起源のスパイスを使うのも特徴の一つだ。
著者であるSean Brock ショーン・ブロックは伝統的な南部の料理にこだわっている事で有名な人物で、決して気取っておらず、家庭的でありながらも大胆な料理が掲載されている。
前作にあたるSEAN BROCK HERITAGEに続き、今作でも彼のスタイルは健在。
アメリカ料理とモダン・メキシカンが融合したようなその料理はどれも本能に訴えかける見た目をしている。
ニュー・ヨーク・タイムスによる2019年秋の最優秀レシピブックにも選ばれた今著。
Southern Cuisineの本質に迫った1冊だ。
Publisher: ARTISAN 社
336ページ
英語
2019年刊行
サイズ:縦 18.5cm×横 21cm×幅 3cm
ISBN: 9781579657161