今著はロンドンで数店舗を展開するチェーン店MEATliquor ミートリキュールの書籍だ。
オーナーの名前はYianni Papoutsis ヤンニ・パポートシス。
元々English National Ballet イングリッシュナショナルバレエ団のプロダクション・テクニシャンとして15年勤務していたそう。
初めて公の場でハンバーガーを作ったのはアメリカのイベント、Burning Man バーニング・マンだったそう。
その後、趣味もかねてMEATwagon ミートワゴンという移動式のハンバーガー店をオープンしたが軌道に乗せるのは難しかったそうだ。
というのも最初の車は若者によって破壊され、2台目の車は盗まれてしまった。
そのため天気の悪い日も借りた調理器具を用い、外でハンバーガーを作っていたそうだ。
その後、たまたま駐車場で出会ったScott Collinsスコット・コリンズとビジネス・パートナーとなり少しずつ人気を集めていった。
彼らのスタイルはバーニング・マンの十か条の根本理念と共通している部分も多い。
例えば『どんな者をも受け入れる共同体である』 (Radical Inclusion)、『与えることを喜びとする』 (Gifting)、『本来のあなたを表現する』 (Radical Self-expression)、『いまを全力で生きる』 (Immediacy)などだ。
今著も彼の店を表現する酔っ払い神話、禁欲と恥辱、メガホンを持ったビキニトップのバーメイドのような乱痴気な1冊になっている。
edition: FABER & FABER 社
232ページ
英語
2014年刊行
サイズ:縦 22.5cm×横 22.5cm×幅 2cm
ISBN: 978-0-571-30299-4