スウェーデンのオーレから20kmほど東に進むと見えてくるレストランFAVIKEN ファヴィケン、辺境の地にあるにも関わらず多くのゲストが訪れ、2015年の世界ベストレストラン50では25位に選ばれた。
2008年から25歳という若さでシェフを務ているMagnus Nilson マグナス・ニルソン。
国を挙げて北欧料理、ノルディック・キュイジーヌを推しているのもあるが、やはりこのレストランをこの地位にまで押し上げたのは、マグナス・ニルソンによる食材へのこだわり故ではないだろうか。
その地で取れる食材を巧みに使い、料理を仕立てる。
自身で狩猟に出かけ鳥獣を捕り、庭で摘んだハーブや野菜、家禽からの乳製品を使う。
また多くの食材が手に入らなくなってしまう冬備え、保存食を作ったりエイジングを行うという徹底ぶりだ。
この本はマグナス・ニルソンがデンマーク、フィンランド、グリーンランド、アイスランド、ノルウェー、フェロー諸島といた北欧諸国を回り、その土地土地に根付いた郷土料理や新しい料理をまとめた1冊。
写真こそあまり多くないが、そのレシピ数は約700点、グラブラックスやミートボールとコケモモのジャムといったクラシックなものから、ローズヒップのスープやゴンドウクジラを使ったレシピといった見慣れないものまで掲載されている。
より深く北欧料理を知りたい方は是非ご覧頂きたい。
Publisher: PHAIDON 社
768ページ
英語
2015年刊行
サイズ:縦 28cm×横 18.5cm×幅 6cm
ISBN: 978-0-7148-6872-1